2014年11月1日土曜日

Gilberto’s(+One)、しまなみ海道に遊ぶ、の事~前夜祭編①~

平成261025日(土)の午後、私とイチロウは職場を早引けし、夫々のクルマに乗り広島空港に向かった。当日の私は、やや落ち着かず気もそぞろで、身の回りの物、自転車2台を車に積み込み、イチロウを急き立てるように職場を離れたのであった。

 


Gilberto’sの関東支部のジロウ、コウスケと彼らの同行者ヤマグチ青年は、空路広島県入りすることになっていて、午後3時前に広島空港でピックアップする予定となっていた。

 

Gilberto’sとは、ブラジル音楽の神様Joao Gilbertoを愛してやまないイチロウ、ジロウ、コウスケ、そして私の間で出来上がったサークル名である。2004年と2006年のJoao Gilbertoの日本公演の際にこの4人で集まったのだが、今年3月に滋賀県で開催された琵琶湖一周サイクリング大会にイチロウとジロウが参加するのに合わせて、再び4人が集まり、10年ぶりにリユニオンとなった。その際に、ジロウがヤマグチ青年を連れて参加しており、イチロウと私が彼を知るところとなった。

 

さてこの度は、このサークルの隊長役であるイチロウが音頭を取る形で、平成261026日に開催されるしまなみ国際サイクリング大会にGilberto’s全員で参加することになり、広島県に終結することになったのだった。この度も、ヤマグチ青年も同行することになり、Gilberto’sOneとなったわけである。

 

事前に各自で大会参加登録を済ませ、イチロウとジロウ、ヤマグチ青年が今治~大三島周回110㎞コース(E)コースに、ロードバイク初心者のコウスケと私が今治~岩城島62(D)コースに参加することになった。事前にジロウが宿泊施設を予約していてくれたため、前日の25日に尾道市因島に全員で宿泊する予定であった。

 

イチロウのクルマを追いかける形で山陽高速道路を東上し、広島空港に着いたのは午後240分頃であったが、既に関東支部のふたりとヤマグチ青年は到着ロビーを出て送迎の車寄せまで出てイチロウのクルマに荷物を載せ始めていた。私のクルマにはコウスケを乗せることになっていて、3人との挨拶もそこそこにコウスケを助手席に乗せ空港を出発したのであった。

この度のサイクリング大会の受付は前日午後6時までのみになっていること、受付場所が尾道市と今治市の2か所になっていて、我々の中で受付会場を揃えることが出来ず、午後6時までにしまなみ海道を渡って午後6時までに受け付け会場に辿り着かなければならず、先を急がなければならなかった。

 

車内で、コウスケとどちらともなく「久しぶり」と挨拶を交わす。前回のreunion前後からtwittermessengerなどで頻繁にやり取りをする仲になっていたので、彼との間で久しぶりという感覚はなかったのだが、それでもその後のお互いの消息や、彼らがこの度の飛行機に搭乗するまでのちょっとしたハプニング、そして最近彼に教えを乞うたEllis Reginaの事などを話す。

 

尾道市の受付会場までは、イチロウのクルマに先導してもらって迷う事もなく午後330分頃に到着。千光寺横の道から南下する形で国道2号線を横切り海岸通りに向かい、海岸縁の尾道市役所隣に会場はあった。会場界隈には、ロードバイクに乗って走っているヒトたちも散見され、参加気分が盛り上がる。

 

助手席に乗っているコウスケに“ここが尾道水道でね、ここの界隈には魚の行商人のおばちゃんたちがあちこちに居てね、それらを見て回るのも楽しんだよなあ“等と東京界隈とは違う瀬戸内の港町風景を地元者のノリで説明して上げたかったのであるが、その先を急ぐことや駐車場が満杯で長い時間の駐車が困難な状況でもあったため、イチロウ、コウスケ、私の各自がさっさと参加登録を済ませると、まずは宿泊施設にチェックインするべく因島に向かった。

 

クルマのナビを頼りに因島のホテルに向かったのであったが、尾道からローカルな道路を選択し向島を横切り、向島のインターからしまなみ海道・高速道路に入って、再び因島北インターで降りてローカル道路に再び入り、その後はどこをどう走ったか定かでない(笑)。ひたすらナビに従って、宿泊地因島・土生町を目指す。ああそういえば途中で「村上水軍城址」の看板があったな、事前学習の成果を披露すべく、隣のコウスケに村上水軍についてちょっとだけ説明した(笑)。

 

午後4時前後に土生町にあるホテル宮島に到着、既にイチロウたちはチェックインを始めていた。土生町は、因島の西側にある漁港のある地区で、町の風情は私には親しく感じられた。この町の情景が、私の生まれ育ち・そして今も仕事をしているホームタウンと成り立ちは同じようなものだから。コウスケと「夏休みなどにのんびりとやって来たいね」などと感想を述べ合う。

 

宿泊するホテル宮島は、海岸縁に建っていて以前は某企業の研修宿泊施設に使われていたらしい。入室するとシングルベッドに事務机(!)、簡単なテーブルと椅子が置かれていて極めてシンプルな作り、たばこ臭かったので窓を開けたが網戸がないために開け放しというわけにもいかず。どうしたものかと思ったが結局は締めたまま使う事とした。

 


※:この写真は、夜になって撮ったもの

建物の造りは“昭和”していて、部屋の家具類も極めてシンプルなんだけれど野郎ども5人でスポーツイベント前に泊まるのにはマッチしていて~まるで“体育会合宿”ようで~、妙に納得(笑)。寧ろ気に入ってしまった。家族連れ、女の子と来るにはちと味気ないかも(笑)。

 

部屋を確認したところで、急いで自転車2台(イチロウが交渉してくれて、自転車も部屋の中に入れて良いこととなったw)と手荷物をクルマから下ろして部屋にしまった後、今度は私のクルマに5人全員が乗り込み、再びしまなみ海道の高速道路に入り、今治にある参加登録受付会場・しまなみアースランドに向かった。

しまなみ海道に入ると、生口島~大三島~伯方島~大島~(来島海峡)~今治のルートとなる。カーオーディオはJoao Gilbertoの曲を流しながら、5人で雑談となる。翌日のコースの下見にもなって、架橋部そして島の山間部を走る高速道路のアップダウンを確かめる。口々に゛このアップダウンはしんどそうだな”などと言いながら。

前回8月にイチロウと二人でコースの下見にやってきた時は、台風の影響で大雨となり島々と瀬戸内海の風景を楽しむことが出来なかったのであるが、この日は穏やかな良い天気で、西に夕日を眺めながら、島々の美しい景色を眺めることが出来た。関東組にこの風景を見せてあげることが出来て、私としては密かに嬉しかった。

※この美しい景色、私が運転していたがために、カメラに収めることが出来なかった.......。

 


受付会場のアースランドは、なだらかな丘陵部に切り開かれた公園のようであり、周囲には工業団地用に造成されたと思われる空き地があちこちに広がっているようであった。無事に締切の午後6時には十分に間に合う時間に辿り着いた。

後に知るところになるのであるが、このしまなみ国際サイクリング大会は、愛媛県などが主催した「瀬戸内しまのわ」なるイベントを締めくくるものとして企画されたようで、開催費用4億円、国内外からの参加者は8000人となる大規模なサイクリングイベントであった。実際に我々が辿り着いた午後5時過ぎでさえ自家用車や貸し切りバスで登録に来ていた参加者にも多数いて、私が想像していた以上の大会規模で内心大変驚いた。締切間直の会場には、ロードバイクの部品メーカーShimanoのロゴの入ったサポートカー、バイクグッズのコーナーや軽食コーナー、大会前日を盛り上げる場内アナウンスが流れていたりして、大会に参加する実感が湧いてきた。

少しずつだが、気分が高揚してくる心もちがした。

 

~つづく~

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