2014年11月23日日曜日

イチロウ行状日記~山間部を走ることになったこと・後編①~

本日、Gilberto’s西日本支部(仮称w)のイチロウとマサキ、広島県北部の山間部をサイクリングするべく出動す。

 イチロウ宅のマンションエントランスに午前830分に集合。

クルマのメーターに表示される外気温は7℃、晴天であった。サイクリング日和と思われたが、イチロウ登場するなり「寒い、寒い」と何やらモチベーションが上がらない様子。

 やがてクルマは、イチロウと2台の自転車を乗せて、中国縦貫道に入り一路三次東I.C.に向かう。一般道から中国道に入り広島市の北部の山間に入るが次第に深い霧が立ち込め、路面が湿っているのが確認された。

 助手席に乗ったイチロウが頻りと「これは行けんなあ。路面が濡れて自転車日和じゃないな」「それに晴れと天気予報では言ってたのに、これはどうしたことなんだ」などとNGを出している。私などは、「三次盆地を中心とした地域では朝霧が発生しやすいことくらいイチロウの方がくわしいだろうに」と内心可笑しく思うが、暫くしてイチロウなりの気分の高揚を抑えるための戯言なのだろうと気が付き、笑って受け流す。

 クルマは順調に視界50m程度の霧の中、中国縦貫道を東に走り、松江道分岐点の三次東I.C.を下り、暫く一般道を走り午前9時30分頃、県立みよし公園敷地内の駐車場に入った。そこでクルマを停めて、バイクツーリングの準備に取り掛かった。
 
 
その時の外気温8℃であったが、三次地方の最高気温予測は18℃となっていて、冬場のサイクリングの経験のない私にはどのような服装が良いのか見当が全く付かなかった。イチロウの助言を素直に受け入れることとし、下は裏起毛のあるロングタイツ、上はヒートテックのアンダーシャツに夏用ジャージ、その上にウインドブレイカーを羽織ることとした。

 
午前945分頃、県立三次公園を霧の中出発。まずは、同公園を出た後、馬洗川と国道184号線に沿って東上するような恰好で庄原市街地を目指した(らしい)。コース設定は、前回のごとくイチロウが設計してくれた。私は三次(西)→庄原市(東)→国道432号で北上~国道62号で南西方向へ三次に向かう、周回コースと大雑把に了解する程度であったので、イチロウの言われるまま・引っ張られるままに道を走行した。イチロウは事前に地図を見ただけで地形、川・道路・マイルストーンとなる建物などを把握していたので、大変驚いて、彼の能力を再発見したような印象を抱いた。
 
 
イチロウはなるべく、川沿いや農道のクルマの交通量が少ないルートを選んで私をリードしてくれた。庄原市街地に向かう途中で一つの目標であった「Galleria Norsa」に立ち寄る。
 
 
ここはイチロウが発掘したギャラリーで、イタリア人の古物商オーナーがイタリアの古美術を取り扱う片手間に、イタリアのヴィンテージバイクも販売しているとの事であった。
 
 残念ながら私たちは午前1030分過ぎに店に到達したのであったが、人気はなく営業していない様子であった。また、改めて来訪する目標が出来たなとイチロウと確認し、再び庄原市を目指す。
 
 
 
 この辺りから、国道61号に出てた辺りから少しずつ緩やかな上り坂を認められるようになった。比較的平坦な箇所ではイチロウと時折会話をすることが出来たが、登り坂になると私の脚力ではイチロウについて行けず大きく引き離されることになった。緩やかな上り坂を暫く我慢して上っていたが、地図の上では庄原カントリーコース付近で登り坂は終わり峠のようになっていて、そこでイチロウは待っていた。
 イチロウ「これこれマサキ、見てw。新蕎麦と書いてあるぞ、販売1122日、昨日から販売になっているじゃないか。喰っていこうw。」

 

時計を見ると、午前11時ちょっと前。私「ええっ?もうちょっとで庄原焼きだろう?」

 

イチロウ、“まあ良いから”と峠の蕎麦屋に入っていった。そのお店「一寸そば屋」という屋号でこの地域では大変有名なお店らしい。

 イチロウは、店の中高年女性に屋号の由来を機嫌よく尋ねているw。その上でかけそばを注文。四の五の言っていた私もつられて、ざるそばを注文した。やがて、注文の品は運ばれてきて食するが、蕎麦の香ばしい香りが鼻腔内を覆い、舌触りはややヌメリ感のあり腰は強く歯ごたえも素晴らしく大変結構なお味だった。
 
 

 








再び61号を東へ庄原市街地に向かう。次なる目標地は、庄原焼きで有名店「ほっ」さん。どうもこの辺りから怪しい雰囲気となってきた。知らず知らず、この土地のローカル食・食べ歩きのようなイージーな企画構成になっているのではないかとイチロウの腹案に疑念を抱くw。イチロウ地図を確認することなく、的確に道路を指定し、迷うことなく庄原焼きの「ほっ」さんに辿り着く。
 
 時間は午前1140分頃、私たちが訪れた時はまだ他の客が居なかった。テーブル席に着き、庄原焼き・ベーシックタイプを注文する。

 

この「庄原焼き」なるもの、地元のBグルメとして近年発祥した食べ物で、広島風お好み焼きに似ているが、広島焼きに通常入っているソバもしくはうどんの代わりにご飯が入っていて、そのごはんが店によって工夫されており、焼きおにぎりだったり、キムチチャーハンだったり。そして、ソースの代わりにポン酢をかけて食べることになっている。「ほっ」さんは、焼きおにぎりを入れるようになっていて、私たちが注文したベーシックタイプでは青のりがトッピングされていた。
 
私の超個人的な印象では、通常の広島風お好み焼きよりも焼き上がるのにすこし時間がかかったように思われた。それからイチロウもいtていたのだけ言ってたけれど、お米が旨い!庄原コシヒカリが使われているとの事であったが、一粒ひとつぶが立っていて大変旨かった。

最初は、お好み焼きというと濃厚ソースをかけて食べる印象があり、物足りない感じを持ったものだが、次第に素材の旨さを感じるようになり感動。お好み焼きよりも軽く食べられる。しまいには、ポン酢をかけずに食べた方が美味しいように思えた。

 

庄原焼きはイケますぞ!アイデアが良い、と思えた。

うーん、しかし蕎麦、庄原焼きと立て続けに喰ってしまいお腹いっぱいの状態で、ここから先ちゃんと山道を走破できるのかいな?と一抹の不安を抱きながら、庄原焼き「ほっ」を出発。

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