2019年7月10日水曜日

神様からの贈り物



ボクが、彼の作品群の中で、ipod classicに入れて常日頃携行しているもの。

Getz/ Gilberto

Getz/ Gilberto #2

The Best of Two World

Amoroso

Brasil

Eu Sei Que Vou Te Amor

Joao

Joao Gilberto

Joao Gilberto: Parado Pereira de Oliveira

Joao Gilberto en Mexico

Joao Gilberto in Tokyo

Joao Voz E Violao

The Legendary Joao Gilberto

The Live At The 19th Montreux Jazz Festival

Live At Umbria Jazz



(制作年度は順不同)



77日に、SNSで彼の訃報を知った時にはホッとしたのが正直な気持ちだった。なぜなのだろう?上手く言葉に出来ないが、「彼の消息を知り得た」という感覚だった。

10代の終わりに、FMで彼の演奏を始めて耳にして以来35年のお付き合いだった。世間では「ブラジル音楽の法王」とか「ブラジル音楽の神様」などと形容されてきたヒトだったけれど、ボク個人にとってはそのような世間的な評価はどうでも良かった。

彼の音楽無くして、ある一時期のどうしようもない孤独に耐えられなかっただろう。彼の音楽と出会った時にはイチロウとは既に交友していたが、彼の音楽がなければ、イチロウやジロウとの交わりにおいて深く共鳴を覚えることはなかっただろう。このヒト達と出会っていたとしても、Joaoの音楽がなかったら、淡白で色彩の乏しい交わりに留まっていたのではないか。或はコウスケを知り、お互いの人生を交差させることは絶対有り得なかった。

そう云う意味において、確実にJoaoの音楽はボクの人生において他者との交流を深めてくれたし、多くの幸福をもたらしてくれたのだと思わざるを得ない。

ああ、そうだったのか。彼の音楽はボクの人生に深みや色彩をもたらしてくれた、謂わば福音/ 神様からの贈り物だったのだ。

車窓からしとしと雨が降る景色を眺めながら、彼の音楽に耳を傾けていると寂しくはあるけれど、静かな充足感を感じ得たような気がした。これからも時々想い出しては彼の演奏に耳を傾けるのだろう。

本当に長い間ありがとう。これからもよろしく。