“まったく、もう!”である(笑)。
Gilberto’sバイク部の次回の目標として、来年3月15日(日)に開催される琵琶湖1周サイクリング大会148㎞コースに参加する方向で調整が始まった。私にとって100㎞以上のバイク走行は全く初めての体験なので、それまでに何回かトレーニングとして100㎞以上を走っておきたいと思っている。出来れば月1回ずつ100㎞走るとしても、4回しかトレーニングチャンスはない。
前回昨春の琵琶湖一周サイクリング大会にはイチロウとジロウ、そしてやヤマグチ青年の3人が出場し、それに合わせて私も現地に同行、彼らがサイクリング大会に出ている間に、湖東地方を散策するという大変楽しいものになった。
事前勉強を少々して、司馬遼太郎の「街道を往く・近江編」を読んでその土地の風情を知り、松尾芭蕉の句、“四方より
花吹き入れて
鳰の湖”“行く春を 近江の人と 惜しみける”なんてものを知り往時の旅人の風流な気分を味わった。大会当日は、近江八幡旧市街地を散策し、舟遊びをしてカイツブリなどの水鳥を眺め、近江牛をたらふく食べて、早春の湖東地方を堪能したのであった。
あの時以来、アイ・ラブ・近江となった私であるが、此度は大会そのものに参加するつもりでいるため、そんな風流を楽しむ気分にはなれず、ただ148㎞コースを完走するべくそれなりの準備をしておかなければならないと心に決めている。
そこで、イチロウと休みの合う日を設定し、バイクツーリングをしようという事になった。コース設定として二人で色々検討した結果、広島県県北部三次市~庄原市界隈を山間の晩秋景色を楽しみながら走るかということになった。
私としては、それとなく山間部県道の緩やかなupdownを100㎞程度走りたい旨、イチロウに提案したのであるが、イチロウめ「折角、三次界隈まで出張るのであれば、鰐(わに)喰おうぜ」と提案してきた。
“わに、ねえ”。わにって、サメのことなのは知っていた。鮮魚の取れないこの地方では、日本海でとれるネズミザメを冬場に好んで食されていたことも、どこかで読んだことがあった。
“ふーん”と曖昧に頷いていて流していると、イチロウは鰐料理有名店(だった)の「まんさく茶屋」を調べて、庄原市郊外の山間にある同店訪問を中心としたコース設定を考え始めている。そして山間部高低差180m、距離にして60㎞強の周回コースを設定したのであるが、「うん、この際庄原焼きなるものも食さないといけんねえ」「昼に鰐ずくし、夕方おやつに庄原焼きにするか・・・」などと言っている。
私、「あのねえ、ご当地グルメサイクリングではなくて、あくまでもトレーニングなんだぜ?コースも結構登り坂が多くてハードなのにそんなに食えっか?」
イチロウ、「何ストイックになっているんだ、だから体育会系のノリのヤツって食えねえよなあ。もっと楽しもうw」などと笑っている。
結局、鰐料理名店の「まんさく茶屋」さんはどうも閉店しているらしく、このコース計画は実行されないことになったのであるが、イチロウめ大変残念そうで、庄原焼きと三次市内にある鰐料理が食べられそうなお店を巡るルート設定をせっせと探している。
可笑しいw。奴は、来週の琵琶湖一周サイクリング大会の前に、走行距離160㎞もあるサイクリング大会に参加すると言っているのに、一向にトレーニングを始める素振りをみせない。
私が、折角お互いの休みの合う日にはトレーニングに付き合ってあげると言っているのに………..(笑)。
(続く)
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