2014年11月7日金曜日

The Gojitudan ~さて、これからどうしようか・真夜中の思案~

1026日のしまなみ海道国際サイクリング大会を終え、Gilberto’sの面々は夫々の日常生活に戻った。

 


私は、このイベント前後を挟んでちょっとした会合に向けて連日夜なべ作業を敢行し資料を作成し1030日に何とか発表をすることが出来た。肩の荷が降りてホッとし、今年残り二か月、あともう一つのヤマを越えたら無事年末を迎えられそうな気分になった。

 

イチロウは、私から見ると少し疲れが出ているのだろうと判断しているが、感冒症状が長引き少ししんどそうな様子である。“次の大会出場に向けて気合を入れなおさなければ”と気合を入れなおそうとしているが、どうも今一つ体調がスッキリしない様子である。

 

打ち上げの会で誰が言ったのか分からない、ひょっとしたら私かも知れないのだが、まだロードバイクを持っていないコウスケに、26inchの、しかもヴィンテージものを思い切って購入してみてはどうだと勧めたところ、帰京後彼の中で新たな火が付いたようで、ネットでフランス産ヴィンテージバイクを物色しているとmessengerで書き込みがあった。

 

趣味人でフランス車に造詣の深い彼のこと、ヴィンテージバイクの中でもフランスものに自然と興味が向かい、あれこれとネットを眺めながら思案しているだろう。そしてL’ Eroica:イタリアで毎年行われるヴィンテージバイクのツーリング大会の事、を、目指そうと提案してきた。

そもそも、“ヴィンテージバイクを持ってみんなでL’Eroicaに出ようではないか!”と提案し策動してきたのは:これは失礼な表現で彼に悪いな(笑):改、リードしてきたのはGilberto’s隊長役のイチロウであった。今年の4月頃自ら国産のヴィンテージバイクをネットオークションで購入し、黙々とメインテナンスをして見事にレストアを仕上げたのが7月頃。その前後から、彼はジロウと私に、夫々が飛びつきそうな餌をばら撒き手練手管の限りを尽くし、ヴィンテージバイクの購入を勧めてきたのであった。

 

私としては、ヴィンテージバイクも何も、その時点では24inchの折り畳みバイクしか所有しておらず本格的なロードバイクもまだ持っていない状態であった。彼からのプレッシャーを浴びつつ、まずはしまなみ海道サイクリングへの参加に向けてロードバイクを先に購入することを選択したのであった。

 

そして再び他所から火の手の上がったヴィンテージバイクの話(笑)。

 

Messengerの中でのやり取りを経て、次第にメンバー間でこの話は現実味を増してきて盛り上がってしまった。

 

イチロウ曰く、“マサキもぼやぼやしてんじゃねえぞ”と私をけしかけてきた(笑)。最初は“まだまだ、今持っているCinelli Experienceの限界を試したいしな、どちらかというとスポーツ的な部分で楽しみたいんだよなあ”等とのらりくらりとかわしていたのであるが。

ヴィンテージバイクの情報をイチロウやジロウが掲示板にupしてくるうちに。ジロウが、“じゃあ、取りあえず日本版(毎年5月頃河口湖周辺で開催されている様子)に参加の方向で。各自、夫々にヴィンテージバイクの検討を始めるべし”と結んでしまった(笑)。

 

つい何時ものお調子癖が出て、ついつい“Cinelli super corsaという定番ロードバイクのヴィンテージものを探していくことを決めた”と書き込んでしまった(笑)。私の書き込みはどうも説得力があったみたいで、他の3人が納得・了解した様子の反応を書き込んでいた。

 

“あーあ、またやっちまった(笑)”

 

つらつら考えてみるに、この3人(と私)のノリは、“スーパーカー少年たちのノリ”なのだ。70年代後半のスーパーカーブームの洗礼を受けた子どもたちはやがて成長し90年代には、夫々にクルマに対してそれなりに許される範囲で夢中になった様子。彼らの独身時代には、子どもの頃からの夢を実現するべく、「あのクルマが良い、このクルマを何とかして手に入れたい」などとあれこれ思案し、夢の一台を購入して自己満足を覚えて楽しんでいた。

それが今2010年代になると、その対象が自転車に置き換わり、イタリアもの、フランスもの、そして国産もの名車を探して自分の気に入ったものを手に入れようと画策している。今、ヴィンテージバイクに夢中になっている世のオトコどもの中にはそういう変遷を経た者たちが結構いるのかもしれない。

 

しかもこれらの自転車は一般の自転車に比べればそれなりに値は張るのだが、クルマを購入することと比べたら手の届きやすい価格帯となっている。

 

どうも静かにそんなブームが起こっているのかもしれない。

 

イチロウやジロウがupした70年代から80年代のヴィンテージバイクを眺めていると、造形的に美しくひとつの工芸品として捉えてもゆっくり鑑賞するのに値する。実際に走らせるよりも、その車体その物を眺めていても楽しそうである。

 

(と私)と括弧づけして書いたのには意味があって、私は他の3人ほどクルマその他の対象に対して深い思い入れと愛着はない性質だと思う。只、一応それなりにスーパーカーブームの洗礼を受けたし、どうも美しいモノに弱くて(笑)、彼らの盛り上がりが十分に理解できて、その盛り上がりに乗っかることに全くの違和感を覚えないのである。困ったものだ(笑)。

 

結局、イチロウの持つTeam FUJIとロゴの入ったフレームを土台に、ハンドル、ホイール、ギアなどの部品を少しずつ購入して組み立てながら自転車の構造を勉強させてもらいつつ、2年程度の期間を設定し、Cinelli Super Corsaのヴィンテージバイクを探していこうかと思ったりしている。
 
 

 

私のCinelli Super Corsa購入の件、さてどうなりますことやら。でもやっぱり欲しい(笑)。

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