2015年2月18日水曜日

この季節にドイツ・リートを聴くのも宜しいかと・・・・


私が住んでいる地域では、先週末よりやや空気が温み、昼間などは野鳥の鳴声がやや賑やかになったような印象がある。これから先幾度か寒の戻りはあるであろうが、春の訪れが間近となった気配である。

 
この毎年この季節晩冬になると春への憧憬が心の中で高まっているのを自覚するのであるが、そんな気分に寄り添ってくれる音楽は、個人的にはドイツ・歌曲リートである。このジャンルの音楽を好んで聴いている素人のヒトはかなり少数なのではないかと勝手に推測しているのであるが、昨年シューベルトに嵌ったのをきっかけに時々このリートを聴くようになった。

 
Wikipediaなどを斜め読みしてみると、ドイツ歌曲はシューベルトが生涯に600曲近く作曲し、この時代(ロマン主義時代)に一気に確立されたものらしい。ドイツ語がさっぱりと分からない私には何を歌手が歌っているのかさっぱり分からないのであるが、それぞれの曲の持つ美しさや瑞々しさ・そして何よりも若々しさに魅了されてしまった。晩冬・早春の夜長に、すこし小さめの音量で独りぼんやりと聴いていると、何とも心が穏やかな幸せな気分となる。

 
さて先日の休みの日に、ショッピングモールに出かけた際にCDショップに立ち寄り購入したのが、この1枚。

 


 

 

DietrichFischerDieskau/ Alfred Brendel(p)によるSchumann

Dichterliebe(詩人の恋)というもの。SchumannHeineの詩集「歌の本/ 叙情的間奏曲」から16曲を収録したらしい。

 

何故かしら理由は明確に述べられないのだけれど、私はこのDieskauの歌声が好きで時折無性に独りで聴きたくなることがある。この「詩人の恋」では情感たっぷりに、が、抑制が効いた表現で歌っている。そして解説にも書かれていたけれども、この作品におけるピアノの伴奏部分も表情豊かに演奏されており聴きごたえがあった。

 Schumannのリートもなかなか美しくて素晴らしい、これはちょっとした個人的発見であった。今年は、時々Schumannのリートを聴きながら春を待つのが良いかと思ったりしている。

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