2015年2月6日金曜日

今、この2枚を.........


今週の火曜日、所要あり日中の大半を職場から離れていたのだが、夕方に職場の居室に戻ると、デスクの上に小さな荷物が置かれてあった。開封してみると、CD1枚とポスター1枚が入っていた。

 
Samba for Johnny”というタイトルのCDMika Samba Jazz Trio Japan Tour 2015, Okayamaのポスター。

 
“おお、来たか!”と喜び、早速ジロウにmessengerで無事にCDが届いた旨報告、それからやや時間をおいて、ご本人のofficial websiteにお礼のメッセージを書き込む。

 

その後仕事がひと段落した後、このCDi-tuneに取り込み、その前に手に入れた2つのアルバムと共に繰り返し聴いている。

 
どのアルバムも良いし、どの曲も聴いていて楽しく軽い気分の高揚を覚えた。この感覚はどうしてなのだろうか?とここ暫くの数日間考えていた。あれこれ思いついてみたのだけれど、Jazz やSamba Jazzについてあまり詳しくないので、あんまり的外れなことを述べることになってはカッコ悪いことになってしまう、書こうか書くまいか迷った挙句、結局は書かないでおくことにしたw。

 
断片的に個人的な勝手な空想として述べてみると、Mikaさんが作曲したoriginal曲も素晴らしく「Samba for Johnny/ #2 Baiao」なぞは早くも愛聴曲となった。そして私の聴いたことあるボサノバの名曲の演奏においては聴き手側のイメージやその曲想を大切にしながらも、随所に印象的なフレーズを散りばめてMikaさんらしい解釈を加えているようである。本当に才能に溢れたアーティストだと思う。あのマーコス・ヴァリが彼女の演奏を評して“elegant”と評したとのことであったが、大胆さと繊細さと上手な抜き具合(抑制的フレーズという意)と、その演奏に知的な印象も受けた。脇を固めているドラム: ラファエル・バラータ、ベース;セルジオ・バローゾも素晴らしい。この3者が色々なアイデアを次々に繰り出して聴き手に提示していてくれているようで、そこが聴いていて楽しさを感じさせてくれているのだと感じた。

 
CDとポスターの包みの中には、その他ご本人からと思われる短いメッセージが同封されており、“岡山のコンサートでお会いできることを楽しみにしています”と書かれていた。

 
ええ勿論ですとも、我々聴衆も素晴らしいTrioの演奏を楽しみにしていますとも!

 
もう一枚、この度少し何か書き記しておきたいCDが1枚あって、それはLuiz Ecaの「Luiz Eca, piano e cordas」である。前の項で触れたのだが、イチロウより「Tamba TrioZimbo Trioを抑えておけよ」とのアドバイスから、Tamba Trioの「Avanco」を聴き完全に嵌ってノックアウト状態。2月下旬に彼らのその他のCDが手元に入るのを待つ状態となったが、絶対に聴いて置くべき作品はないかとイチロウに質すと、上記の作品を推奨された。急いでネットで確認すると通販サイトで見つけることが出来て、一瞬己の懐具合を思ったが、そこは目を瞑り早速ポチッたw。

 

※ 左は「Brazil 70」という作品でこの度は触れず


Luiz EsaTamba Trioのピアノ担当兼音楽監督のような存在である。幼き頃よりクラシックピアノを学び、若かりし頃オーストリアに留学、その頃の同期としてあのアルゲリッチがいたとか。その後ブラジルに戻りどういう経緯かは知らないがブラジルポップス界に身を投じたようである。

 

MIKA Trio/ Samba For Johnny」のCDが手元に届いた数時間後に、この「piano e cordas」も手元に届きこの日は大変幸せな日であったw。

このCDは帰宅時間が迫っていたので、帰宅後にi-tuneに取り入れることにしたが、それが待ちきれずクルマのCDプレイヤーで聴きながら運転をした。この作品は、ピアノ演奏とオーケストラアレンジがLuiz Eca自身が担当していて全編にわたり彼の音楽的世界が余すところなく展開しているようであった。彼のピアノテクニックも凄いけれど、粘り気のあるリズムセクション、ストリングス編曲の深みにより彼の音楽的思索の深さが聴く者を圧倒する。思わず帰宅を拒否って、そのまま夜の高速を飛ばしたくなったw。ボサノバのオーケストラ入りの作品ではクラウス・オガーマンが有名で好きだけれど、このヒトの手によるオーケストレーションも本当に素晴らしい。Celloでのソロが印象的な2. 3 Minutos Para um Aviso Impotanteから3. Daulphineへの展開には思わず仰け反ってしまったw。鳥肌モノです。どの曲も素晴らしいのだけれど、7.Waveの演奏も思わず唸ってしまった。これまでOscar Peterson/ Motions Emotionsに収録されている同曲を密かに好んでいたけれど(アレンジはオガーマン)、このLuiz Ecaによるもの方も素晴らしくて、どちらがより聴き手に強い印象を与えるかと云えば、こちら(Ecaの作品)の方になるのではあるまいかw?

 
晩就寝直前にi-podで聴いていたところ、ふと“このアルバムは、スイーツに例えるならば、濃厚なチョコレート菓子、ザッハトルテだなあ”等と詮もなきことを思い浮かべてしまった。その心は……、まあどうでも良いか。

 
それにしても、Luiz Ecaという偉大な音楽家が居たんだなあ。そして凄い作品を残している。“はあ”とため息をつきたくなるような、或はまた新たな高い山を眺めて茫然としているような、そんな気持ちを抱いたりした。少しずつ彼の作品を集めて聴いて行かなければ......。

(追記)
アルバムジャケットの左上に、volumeⅡと刻印がある。では、volumeⅠは何処にあるのか?出来れば是非手に入れて聴いてみたいものだ。この辺り、今度ジロウに教えてもらおうかw。

 

2 件のコメント:

  1. これがVolume 1 に該当する作品です。
    http://www.bossa.net/philips/000162.html

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  2. 貴重な情報有難うございます。早速教えていただ多サイトをチェックし、更にhmv、amazonをチェックしましたが、2007年にCDとして限定発売されていたのですね。時既に遅し(トホホ)!今は完売で取り扱っていないとの表示が........。このCDは一生かけて追い求めねば.....と、決意した次第で有りますルw。再度有難うと申します。

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