2017年2月13日月曜日

東京にて束の間の休息①


先週金曜日から12日の旅程で上京した。私が所属する職域団体の会合を覗き、昨今の情報収集が主目的であった。

いつものことながら、例年開かれるこの会議には、数日前に突然出席せよとのお達しがあるのものだから、何も事前の準備(余暇も含む)も出来ず、この度も前々日に神奈川在住の長男に「晩飯でも食わないか」と誘ったところ、一度は「いいよ」と返事があったものの、前日になって「クラブが忙しい」とのドタキャンを喰らってしまい、会議が終わって一泊する理由を失ってしまっていた。

しかしながら、ここしばらくどこにも出かけてなかったものだから、少しばかりは日常から離れてゆっくりさせて貰おうと思い、そのまま1泊することにした。

さて、東京の一晩をどうしたものか? 当初長男の都合に合わせて渋谷駅界隈のホテルを予約したものの、渋谷には全く縁がなくオリエンテーションが付かない。そうだ、コウスケやジロウが時折呟いていたBarでも覗くか?と思い立って、コウスケにmessengerで連絡を取ると、彼の返信には「一緒に行こう」と気持ちの良いことを書いて寄越してくれた。いつもこちらの突然の連絡にも係わらず、彼は気持ちよく返信してくれて大変有難く思う。

当日午前530分に起床し、午前637分の広島発ののぞみに乗る。窓口の男性が雪の影響のため、米原―名古屋間で速度を落として運行するため約30分遅れの東京着であろうと教えてくれる。残念ながら、左側窓側は取れず、右側窓側の席となる。

“往きは、富士が見られないのか……”すこし残念に思うがこれは仕方ないか。

新幹線の席に座り、暫く読み損ねていた「陸王」(池井戸潤 作)を読み始める。

やがて私の乗ったのぞみが、米原を通過し関ケ原に差し掛かると、車窓から見える景色は銀世界。“流石、関ケ原…..”意味もなく感動する。関ケ原を抜けて濃尾平野を通過すると、快晴で空気が澄んでいた。“明るい土地柄だな…..”またここでも意味もなく感動する。











快晴となった車窓からの景色をしばらく眺めていたが、浜松を過ぎてしばらくすると、右前方に頂に雲がかかっている綺麗な円錐型の山が見えた。“あれ?”“フジヤマか‼?




“上りの新幹線の右側の車窓から富士山が見えるポイントがあるのか!? 人生50年生きてきて今まで知らんかったあw” 慌てて写メをする。ワ~、また新幹線に乗って上京する楽しみが出来たというものだ。

結局、やはり約30分遅れの11時前に東京駅に到着。そこから会議が開かれている大手町のホテルまで地上を徒歩で移動。

この景色。“the 東京!”ってな感じで、地方から出てくると、この景色を眺めると、ぐっと気持ちが盛り上がる。根っからの田舎者なのだけれど、晴れ晴れとした気持ちになる。何度眺めても良い景色である。




午前11時開始の会議には、30分遅れで到着し、末席にてその会議の各議題を聴取する。得るところ大。16時の閉会まで聴いて無事用事は終了。


そこから渋谷のホテルに向かって移動したのだが、途中一か所ほど寄り道をする。赤坂にあるコーヒーチェーン店で、訪ねてみると赤坂サカスの近くにあった。今年の始めから長男がバイトを始めたらしい。当日は、本人は非番であるので“良いタイミング”であった。

昨年末に、このお店でバイトをするのだと奴が言い出した時は、親として心理的な抵抗感があったのであったが、理由を聞けば「クラブの活動資金にしたいのだ」とのこと。週1回午前中の半日とのことであったので、「じゃあ、良いことにする」と認めてしまった。



16;30ごろに、雪が降り始めた路地を赤坂地下鉄駅から数分歩いたところに、そのカフェがあった。想像していたよりは落ち着いた雰囲気の店内で、予め長男が勧めてくれていたドリップコーヒーを頼む。オーダーを受けてから淹れて作ってくれるとの事で、数分ほど待つ。その間に、長男にラインで“職場訪問”したことを告げると、程なく“マジか(笑)”との応答あり。“マジだよ、一度は職場訪問しとかんとな”と再び送ると、“ごゆっくり”との事。

やがて、注文したドリップコーヒーが出来たとブザーが鳴って、カウンターに受け取りに行った。若いヒトや女性が多いが、リラックス出来る落ち着いて店内であった。思い思いにパソコンや本をひろげて寛いでいる様子であった。こんなところで長男がユニホームを着て働いているのかとちょっと想像してみたが、思うようにイメージが湧かない。“まあ、飲み屋でバイトするよりもエエか”と何の根拠もなく思った。長男お勧めのドリップコーヒーは、角のないマイルドな味わいで、なかなか飲みやすかった。

30分程度そのお店で休息を取った後、再び渋谷に向けて移動。1720分頃に、渋谷駅横のホテルにチェックイン。コウスケにmessengerで連絡を取ると、1830分くらいにはホテルのロビーに着けるだろうとのこと。了解と返信し、備え付けのテレビを見始めると、次第に1日の疲れが出てきて、そのまま転寝をしていた。1830分頃に、messengerのアラームが鳴って目覚める。コウスケより到着が少し遅れて19;00頃になりそうだとのこと、また34軒お勧めの食事処を候補に挙げてくれて、「行きたいところを教えてくれろ」とのメッセージが入っていた。“コウスケの挙げるものに間違いなし、どれでも良い”と送った。

19時過ぎに、コウスケがホテルのロビーに現れ、お互いに“やあ、お久しぶり”と挨拶を交わし、食事に向かうが、何せ金曜日の夜なのでどの店も一杯であろうから、ホテルの近場から、当たっていこうということになった。ホテル横の路地を駅より反対側に2030m入ったところに候補に挙がっていたひとつの焼き鳥屋があって、意外にもテーブル席がひとつ開いていた。コウスケ曰く「この界隈では、ボク的には一番美味しいと思う」とのことであったので、迷わずそのお店に決める。




こうして、コウスケとの久しぶりの楽しい邂逅が始まったのであった。



取りあえず、前篇はここまで。

0 件のコメント:

コメントを投稿