翌朝、気が付くと午前7;00。
コウスケと渋谷駅前で別れたところまでは記憶にあるのだが、その後どうやってホテルの部屋までたどり着いたのか、全く記憶にない。おまけに、サイドボードの上には、ビール一缶とおにぎり1個が置いてある。どこのコンビニに立ち寄って買ったものか。恐ろしや記憶にない。これは絶対嫁には言えず、黙っておこうw。
ただ、覚醒後の気分は多少の気怠さが残るものの、気分は晴れやかであった。このまま帰るのが惜しいな、何処通って帰ろうかなどとぐずぐずと思案していると、テレビから「西日本の日本海側で記録的な積雪となっている」とのニュースが流れてきていた。“そうだった。また関ケ原~米原付近の積雪で新幹線が運行遅延を来しているに違いない。夕方までにはかえらねば”と思い立ち、急いでシャワーを浴びて、身支度ならびに簡単に部屋を片付けて、午前8時30分頃にホテルをチェックアウトした。
午前9時過ぎに東京駅に着いて、午前10時博多行きののぞみの指定席を取ったのだが、またもや通路側のC席となった。家族にお土産と己の昼弁当を購入、アルコール抜きが多少寂しかったが、昨日しこたま飲んだのだから、そこまでして呑まなくても良いかと己を慰める。
そして、いよいよ午前10時に車上のヒトとなり、西に向かったのであったが、途中のお楽しみは、無論「富士山チェック」である。熱海駅を通過した辺りから、席を立ち、デッキの進行方向に向かって右側のドア窓に張り付く。車窓を流れる景色は、その日も快晴であり空気が澄んでいた。綺麗な富士を拝めるのではないかと期待に胸膨らませる(50過ぎのおっさんがw)。
しばらくすると、右前方に富士の稜線が見え始めた。むむ、山頂付近に雲がかかっている様子。これは、ちょっとヤバいかも。前回、一回ずつシャッターを切っていたのが、時速250㎞で走行していると、障害物に頻回に出会い、チャンスを逃していた。今回は同じ轍を踏みたくない。どうするべきか……..。
“あ、そうだった。シャッター連続押しのバーストにしてしまえば良いんじゃんw!”それでよく撮れたものだけ保存しておけば良いのだ。こんな簡単な事なんで前回思い浮かばなかったのかねw?
次第に富士に近づいて来てシャッターチャンスが訪れる。“撮れる、撮れる。気持ちよか~w”
50過ぎのオヤジが一人富士を激写して興奮している図というのも、誰かに見られたらものすごく恥ずかしいことなんだけれど、幸いにしてここはデッキ。名古屋駅まではしばらくあるから、売り子の女性くらいしか通らないんだよな。誰もいないデッキでオッサン一人興奮しているのも益々もって変なんだけれど、まあ誰も知らないことだから、ウフフ……。
やがて、富士を眺めれるポイントが過ぎ、席に戻って、ゆっくりとバースト写真の中から、良く撮れたものを選ぶ。
題して、“時速250㎞で富士を激写する!”
また、新幹線に乗ったら、「独りデッキの大興奮、富士激写大会」をやっちゃおうw。
富士の写真を、広島までの道のりをチェック、多少の編集を加えながら帰ったのであった。
あ!「陸王」(池井戸潤 作)も行き帰りの新幹線の中で読み終えたのであったが、うん、この度の作品も大変面白かった。だけれども、それを書き始めると書く方も読まされる方もくたびれてしまうので、この度は割愛。
コウスケ殿には、楽しいパラダイスな夜を提供してもらい本当にありがとう。この場をお借りして深く深く感謝申し上げますル。
おしまい
0 件のコメント:
コメントを投稿