(※一度書いた下書きを何かの弾みで消失してしまったので、全面的に書き直したのだが、どうも一度書いたものを書き直してみると、初回の勢いはなくなってしまった。)
本日は、広島地方は曇り時々晴れで、多少湿度は高かったようであるが、気温は然程上がらず最高気温は27-8℃ぐらいだったか。夕方には、涼風が吹いて何やら盆過ぎの風情であった。梅雨前線は太平洋上に停滞しているようでで、大陸性高気圧のなせる業だった。何時になったら梅雨が去ってくれるのか、或は昔20年数年前に経験したような梅雨がさらないまま夏が終わってしまうのではないかと多少心配であり、すっきりとした気分にもなれない。
今週月曜日に、関東在住のコウスケより突然messengerで、「水曜日に広島に出張となったが、ついては夜独りで呑みなおせる良い店は知らないか?」と連絡があった。
“コウスケ、広島に来るのか。オイラを誘わずして水臭いな”との旨返信したところ、コウスケは、仕事上の付き合いの宴会があり何時終わるか分からないこと、当方も多忙であろうから遠慮したのだと応じた。
“多少遅くなっても良いから、少しの時間でも会おう”と更に返信したところ、彼は了との事だった。
コウスケは、自転車仲間のGilberto’sつながりの友人で、10数年前にJoao Gilbertoの来日公演の際にジロウの紹介で知り合いとなった。最近ではサイクリング大会で同行したり、Samba Jazz PianistのMikaさんの岡山公演で一緒に楽しんだ。一度は私の東京出張の折に二人で呑んだこともあった。普段は彼の音楽や古い映画或は居酒屋に関するツイートを楽しませて貰っている。明るく楽しいヒトで酒席でも座持ちも良いし、また対人関係に目配りが良く効き、また物事の段取りもしっかりとしていて、私のようなずぼらでぼさーっとした奴からみると尊敬に値する人物である。前回彼に会ってからもう1年以上も経っていたので、折角彼が広島に来るのだから一目でも会っておきたいと思った。
コウスケからの連絡が入った直後に自分の予定表を見て、その夜フリーであることを確認したつもりでコウスケに会おうと返信し、早速イチロウに「コウスケが来るから、夜遅いが会いに行かないか?」と誘ったところ、彼も二つ返事で「そうしようか」と応じた。私が、更に「twitterを観るに、コウスケは最近日本各地に出張しているみたいで、超忙しそうなんだよな」と加えると、イチロウ「そうなのか。じゃあflying businessmanなんだな」と言った。
「Flying Dutchmanならぬflying businessmanね、良いね。良いタイトルをありがとう」と応じると、イチロウ文字通り鼻白む表情を作り、「うん?チェッ。」と何事かを悟ったかのような反応を示した。そう、私は、このblogにコウスケとの束の間の邂逅の模様を書くのに、そのタイトルとして“Flying
Businessman”とすることを咄嗟に思いつき、その事をイチロウが素早く察したのであった。イチロウ「あのさ、Flying Businessmanはもう登録商標にしているから、もうマサキは使えないのw」と笑ったが、「いやいや、もう使わせてもらう事に決めたぞ。アリガト。」と応じたのであった。
その後、他の業務上の予約が入り、その調整のために改めて自分の業務予定表を眺めていると、1週間分の予定を見誤っていることに気が付き、なんと!コウスケが広島へやってくる日は夜の職場留守番が組み込まれていることを再認識した。慌てて他の同僚に留守番日を交代して貰えるように交渉してみたものの、その同僚も当日所用があり変更困難であることが発覚。
万事休すであった。如何ともしがたかった。うーん残念、断腸の想いでコウスケに断りのメッセージを打電。しばらくしてコウスケより「やむなし。次回のチャンスを楽しみに待つ」と応答してくれた。
私としては、Flying Businessmanがちょっとした幸せを運んできてくれたのに、私はそのちょっとした幸せを受け取れぬまま、彼が目の前を通過し飛び去って行ったような、そんなイメージを抱いてしまい、軽い喪失感を覚えたのであった。
“あーあ。”
“でも、まあ何時かGilberto’sが存続する限り、彼に会うチャンスはこれからもあるから彼が云ってくれたように次の機会を楽しみに待つか。”そう思い直し再び日常の生活に戻ったのであった。
さて、コウスケと会う筈だった水曜日の翌日、昼休みにtwitterを眺めていると、彼が幾つかのツイートを残しているのを知った。どうも、前日の晩は広島の新名物つけ麺をシメとして食べて宿泊先に引きあげて、その日は午前中に広島の老舗ラーメン店「陽気」の中華そばを食し、その後広島駅近くに移動し老舗喫茶店「中村屋」の“冷コー”で喉を潤し、更に流れてその近隣の呑ん兵衛の間では有名な大衆居酒屋「源蔵本店」で昼呑みをして、昼過ぎの新幹線に乗り意気揚々と広島を去ったようであった。
流石コウスケ、“通”としての嗅覚鋭く、ツボはちゃんと抑えて引きあげて行った。“やるね。全くお見事である。”
私には、彼の24時間+αという短時間で広島滞在中に残して行った彼の行跡がとても鮮やかに思えて、まるで夏の青空に描かれた飛行機雲をみるような爽やかな気分を覚えたのだった…..。
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