長浜市内のホテルにチェックインし、割り当てられた部屋に輪行バッグなどの荷物を入れ、自転車を組み立てたところで、ロビーに集合し、イチロウ、ジロウ、ヤマグチ青年と共に長浜市内にある「能登屋」へ向かう。彼ら三人は、店への裏通りのオリエンテーションをよく覚えているようで不思議であったが、尤も昨年来た時には、コウスケと沢山のアルコールを摂取し、酔っぱらってホテルに引き上げたので、私だけうる覚えなのも仕方ないかと思ったりした。
イチロウは、長浜に至るまでに名物「サラダパン」なるもの~刻んだ沢庵にマヨネーズ・マーガリンで和えたものがコッペパンに挟んでいる~を大量に購入するようにジロウに指令を出してたようであり、彼ら二人はそんな話をしていた。
「能登屋」には、彼らのおかげで迷う事もなく到着。店内に入り、店の女将さんらしき人に「予約は取っていない、空席があれば4人お願いします」との旨伝えたところ、女将さん残念そうに只今満席であり暫く待っていただきたいとの応答があった。一同がっかりして、他所を探すため、店を離れようとしたところ、女将さんより「先の客が使っていたテーブル席を空けるから」と呼び止められ、一同(特に私)が安堵した。サバそうめんを断念した後、ここの料理がいただけないとなると、楽しみが半減してしまうものw。席がすぐに空いて良かったあw。
上り框の板の間に据えられた4人掛けのテーブル席に座り、私、ヤマグチ青年とイチロウで瓶ビール2本、ジロウはソフトドリンクの飲み物を頼んだ後、4人で御品書きを広げ、びわ湖ならではの料理を頼む。我々は、主にびわ湖産の魚料理を頼んだが、福井県も近いせいか、日本海産の魚もメニューに用意されていた。
店内の雰囲気も個人的には大好きで、落ち着いた風情を感じさせてくれる。しみじみと近江の古い街に来たなと旅情を感じることが出来る佇まい。“「能登屋」に来たよ”とツイートすると、コウスケより「裏山鹿……」なるツイートありw。
暫く待っていると次々に注文した料理が運ばれて来て、一同堪能しそれぞれの料理に舌鼓を打つ。
付き出しの小鮎の山椒煮
鮒の子まぶし(鮒の洗いに、鮒のタマゴの塩辛がまぶしてある);これは、意外に旨かったですぞw
モロコの塩焼きと鴨の焼き物
小鮎の天麩羅
川エビのかき揚げ
最後に鴨鍋とそのスープで作った雑炊
どの料理も土地柄を感じさせる近江ならではの料理であった。つい昨年コウスケから教えて貰った地元のお酒「七本槍」を呑みたくなり、2合ほど熱燗でいただく。このお酒も誠に美味し。ちょっと辛口で濃い飲み口、最近のサラリとした味わいのお酒が多い中で、こういう飲みごたえのある日本酒を燗にして呑むのも良いなと思う。
「能登屋」さん、今年も来てよかったw。ただ、折角近江に来たのに、近江人と一緒に呑めなかったのはちょっと物足りなかった。
“行く春を 近江のヒトと 惜しみける”(芭蕉)という世界が成立しないのだものw。
“よし、来年は是非、近江人・コウスケを絶対に誘おう”と思った。
能登屋での宴が終わる頃、何処で情報を仕入れたのかは分からないのだが、ジロウより「滋賀に来たなら、CoCo壱番屋の滋賀限定メニューの天然鹿カツカレーを喰っておこう」との提案があった。
内心“ゲゲ、ジビエか……..。ちょいとオイラの口に合うかどうか…….。”とたじろぐがw、他2名は乗る気なのと、それまでの己の落ち度により一同に迷惑をかけたこともあり、快く一同の意向に同意する。
滋賀県では、駆除のための鹿猟が盛んらしく、獲った鹿肉をCoCo壱番屋が引き取り、鹿カツカレーという限定メニューを出しているらしい。それはそれで、興味深くジビエが苦手であると言っている場合ではなく、折角の事だから試してみるのも良いか、とも思った。
駅前の通りを暫く20分程度歩き、目的の店に目指す。所々、歩道の脇に残雪が残っていて、“ここは雪国であったのか”とすこし驚く。
20分程度歩いた頃、交差する大通りに出て右折したところで、目的のCoCo壱番屋を発見し無事に到着。店内に入り、一同「天然鹿カツカレー、200g」を注文。担当のお姉さんが、大のオトコが4人とも200gを注文したことに多少戸惑った様子w。周囲のヒトを見ると、600g、800gと大盛りを頼んでいたらしい。
“ボク達もうオッサンで、そんなにタフな胃をしていないのよ…….w。”と一同苦笑いする。
やがて、注文したカレーが運ばれてくる。カットされた衣から見える肉片は、トンカツに比べると赤黒い。一口口に入れて噛みしめてみるw。ウム、味が濃く正しく獣の味わいがします。一緒に出された甘い濃厚ソースをかけて食べると、濃厚な肉の味とフルーツ系の甘さが良いバランスとなり、これはこれで旨かったw。ただ、個人的にはお腹がいっぱいになる前に、口の中がいっぱいになったような感じであった。イチロウ、ジロウは「旨い、旨い」と食べていた。話題作りには良いか………。
普段よりイチロウから私の味覚の幅の少なさに対して、「お口の王子様」と揶揄され笑われていたので、その場では「誠に美味し」と言い通したぞw。それに近江ならではの物を食べたのであるから、これはこれで大変満足を覚えたのも偽りのない気持であった。
是非、皆様も滋賀県に行かれたらこのCoCo壱番屋の同県内限定メニュー「天然鹿カツカレー」をお試しあれw。
一同大変満足したところで、来た道をホテルに向かって帰る。近江って良いところだよな、落ち着いた風情があって、今年も来て良かった。
後は、昨年の粗相(大酒した挙句に、翌朝寝坊して集合時間に遅刻してしまった)を繰り返さないように、ホテルに戻ると、途中で買ったウヰスキーハイボール350mlを大人しくひとりで呑んで、就寝したのであったw。翌朝は、朝6時ロビーに集合することになっていた。
~つづく~
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