12月30日
冬休みに入る。その日、カミさんと次男は完全休養に入るべく実家に帰省し、私と長男は故有、自宅に留守番となった。
午前9時過ぎに、長男が塾の冬期講習のため外出するのを最寄り駅まで送った後、ぽつねんと独り自宅に戻る。さて何をするべきかと特に迷うほどの事もなく、その年最後のバイク乗り納めに出かけることとする。
午前10時45分頃に家を出て、何時もの宮島街道を西下、県境を越えて岩国市を目指した。日差しは暖かく寒さは感じられなかったが、海岸沿いに出ると海側からの横風を受けて多少体を揺さぶられた。年の瀬であるため、バイク乗りも流石にいないであろうと思っていたが、幾組かツーリングしているグループと出会う。自分の事を棚に上げて、“ご苦労さまなことだ”と笑ってしまう。大竹の山陽高速インター付近がこれまでの引き返すポイントであったのであるが、その日は多少の時間的ゆとりがあるために、更に先に進む。この辺りから舗装路面がかなり荒れていて、路面から突き上げてくる振動が強く誠に走りづらくなってきた。
両手でハンドルを強く掴んでしまい、振動による両肩への負担が強く、非常に肩が凝った。
結局、1時間30分程度走行し、岩国市内の工業団地付近コンビニを折り返し地点に選んだ。ポカリスエット250mlとおにぎり一個を摂取し小休止を取った。
往路;走行距離 33.94㎞、所要時間 1時間39分、最高速度 27.6㎞/hr
復路;走行距離 33.47㎞、所要時間 1時間33分、最高速度 38.7㎞/hr
トータル67㎞強、100㎞越えならず。岩国の錦帯橋まで近いうちに到達したいが、大竹インターを過ぎたあたりからの路面の荒れが、両肩を中心に上半身に負荷がかかるのが課題と感じる。上半身の筋力アップが必要かもしれない。
午後2時30分頃に帰宅後、シャワーを浴びて着替えを済ませ、午後3時過ぎに広島市内にあるリハビリ病院に出向く。年末年始の連休体制で病棟が回っているのかと思いきや、リハビリは休みに関係なくプログラム通り行われるのだという。
患者は84歳の老女であり、セラピストは(恐らく)20代の女性(雰囲気が姪、老女からみると孫にどことなく似ている)。シフトが組まれているのだろうけれど、年末にリハビリを指導しているセラピスト(達)に深く敬意を覚える。
閑散としたリハビリ室で孫のような世代の治療者の指導を受けながら、84歳老女がよちよちと平行棒での歩行、歩行器を使った歩行をしている。そして中年の男がぽつねんと見学。
素直に指導に従いながら猫背でよちよちと歩く老人と、己の指導に自信を持って臨んでいる若いセラピストの姿を眺めていると、これまでの年月の時間の流れを感じてしまった。
1時間弱のリハビリを終えて病室に戻り、よくありがちな会話を暫し交わし、午後5時30分頃に病室を辞す。その病院から、その近所にある大型スーパーに向かい食料を調達する。年の瀬のスーパーの食料品売り場は、景気が良くて嫌いではない。何を買ったかは割愛するが、少々贅沢をして好物なものを買い込んだ。
午後7時頃、最寄りの駅まで戻ってきた長男を拾い帰宅。その晩は、二人で刺身と寄せ鍋を突いた。
12月31日
午前9時過ぎに長男を最寄り駅まで送り、その足で再び病院へ赴く。老女と二人でよくある話をして、11時過ぎにスーパーに立ち寄る。昼食に、長男と年越しそばを作って食べることになっていて、蕎麦に載せる具材を何にしようかしらと思案。自宅を出るときには、「海老天の載ったかけそばにするべ」と決めていたのであるが、よく考えてみると、奴はブラックタイガー・アレルギーが有ったのであった。スーパーのお惣菜コーナーで売っている海老天は、正体不明であることが多い。奴の“ブラックタイガーだけアレルギーという特異体質”は、正体不明若しくは表示不正のエビが出た場合に奴に食わせるとブラックタイガーか否かについては鑑別出来るのだが、この休み中にそんな危険な事を試すわけにはいけないため、お惣菜コーナーの海老天はパスせざるを得なかった。変わって鴨南にしようかと思ったが、鴨肉を発見できずこれも断念。結局肉ソバとするべく、牛肉の薄切りを購入。長ネギと甘辛く炒めて具材とすることとした。
午後1時過ぎに長男を最寄りの駅にて拾い帰宅。急いで、年越し蕎麦を作り、オトコ二人で食す。殊の外、旨い蕎麦となった。
その日の午後より、長男は勉強(した筈w)、私は再び病院へ向かい老女のリハビリの見学をすることにした。夕方、事前にその老女がデパートに注文していたおせち料理を実家に取りに行き、夕方6時過ぎに帰宅。その夜は、カミさんから指定されていた牛もも肉でサイコロステーキ、付け合わせのサラダ、ミートソーススパゲティーをオトコ二人で食す。
オトコ二人で「一年間おつかれさん、来年もよろしく、頑張れよ」などとお互いに言いながら乾杯し、何故かテレビチャンネルは紅白歌合戦を選び、それを眺めながら静かに過ごした。
やがては、12時を越えて年明けとなり、カミさんに電話を入れて「おめでとう」と挨拶。午前1時頃就寝した。静かに年末を送るのは悪くないし、結構好きである。
つづく
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