とは言え、大した料理の腕前がある訳ではないので、手間暇かけずのものにしてやろうと思い定めていた。新年を迎えると2020年。ついこの前にノストラダムスの予言はどうなるんだろうと多少の不安を感じた1998~1999年末年始、2000年問題が生じやしないかと職場に詰めた1999~2000年末年始、「ついに21世紀かよ、ちっとも宇宙に庶民はいけそうな気配がないじゃん」と思った2000~2001年末年始。今の若い人から見たら、何それ?といわれそうなのだけれど、2000年を超えて早くも20年が経つことに、一人のオヤジとしてはちょっとした感慨を覚えてしまう。
てなことで、この年の瀬にどんなものを喰って過ごしていたのかをメモしておくのも悪くないかと思い、Beethoven: Missa Solemnisを聴きながら以下メモランダムを記しておこうかと思う。って、全然脈絡ないねw
12月29日
○昼食:がんすサンド、珈琲一杯。
がんすは、広島県内の食品会社が作る魚のすり身カツ。私自身幼少期からごく最近まで食したことがなかった。結婚後、家内が息子たちの弁当のおかずの一品として購入していた。これまで、酒のつまみ良さそうだとよく所望していたのであるが、何故か却下され続け今日に至る。先日イチロウと行った「県民酒場」にて、念願を果たす。このがんすをどのようにアレンジして食べるかが次なる課題となったのであるが、イチロウからの示唆として、「がんすサンド」「がんすの卵とじ丼」があった。
この度のがんすサンドは、市販のがんすをトースターで焼き、トーストした6枚切り食パンにカット野菜を添えて載せそこに野菜にはマヨネーズ、がんすには中農ソースをかけた。柔らかい食感のがんすとトーストパンの食感的調和はまずまずなのだけれど、味わいとしてはがんすが思いの外塩味が強く、中農ソースが余計で、レモン汁などで酸味を加えるだけ良かったような気がした。
○夕食;牛のもも肉ステーキ(160㎏)・白ネギ・パプリカソテー添え、白米0.5合程度
「最近あんまりステーキを食してなかったな。偶には食べて元気出すかいな」とスーパーの精肉コーナーを物色。差しの入ったサーロインに手を伸ばしかけたのだけれど、〝年なんだから赤身にしちゃいな”という内なる声が聞こえて来たのと、肉厚で立派そうだったという理由で選んだ国産牛のもも肉160g。それと、世間の流行ではないのだけれど、しっかりと火を通して甘くなったパプリカが食べたくなり、添え物にこの野菜を選んだ。ネギを添えるのは私の中では定番。ソースは、焼き汁にバルサミコ酢少々、日本酒少々、バター少々と醤油をひと垂らしして一度過熱して作った。
これは不本意な出来になった。厚い肉だったので、レアにならずミディアム状態に持って行きたかったが、慎重になり過ぎて火が通り過ぎたのと、生の状態では分からなかったのであるが、ナイフを入れると肉の繊維が複雑で想定していたよりも硬い食感となってしまった。赤身独特の味わいは悪くなかった。途中から肉を細かく切って、ビーフステーキ丼に変更したけれども、最初からサイコロステーキにしてしまえば良かったんだ。付添えの野菜は、意図通りの味わいで文句なし。
12月30日
○昼食:焼きサバサンドとコーヒー1杯。
これは名前としては昨今よく聞くメニューである。当初、鯖缶を使おうかと思っていたが、イチロウよりコンビニの焼きサバが良いぞとの示唆があり、この度は素直にその助言に従う。レンジで温めたお惣菜である焼きサバをトーストした6枚切り食パンの上にカット野菜(半分量はベビーリーフを含め)と共に載せる。前日のサンドの酸味の物足りなさが脳裏にあり、野菜にはフレンチドレッシングを少々垂らした。その上からマヨネーズを垂らす。これは安定的な旨さ。焼きサバの塩分と酸味のバランスが良い。これは世間でウケるのがよく分かる。ただし、今後の課題として、ここにオリーブの実のスライスもしくはケッパーを加えたい。そうすれば、味わいとしてのアクセントと深みが付くような気がするのだけれど、でもそこまでやると手軽さが失われてしまうかも。
○夕食:がんすと生卵と九条ネギ載せチキンラーメン。
当初の予定では、2枚入りで購入したがんすを消費するために、残りの1枚で「がんすの卵とじ丼」を作る予定だったのだが、どうも胃袋の具合というかお腹が空かず、夕食としてはもう少し軽めに済ませたい気分には抗しがたく苦肉の策として考えたのがこのアレンジ。がんすはトースターで焼き直し、チキンラーメン上で四方に置き、その真ん中に全卵を静かに載せた。そこに熱湯を適量注ぎ、あとは3分間静かに待ち、最後に九条ネギ、黒コショウをかけた。
チキンラーメンの塩分とがんすの塩分が上手く調和し、卵がその塩分をまろやかに包む。これは、立派な一品となり云う事なし。
12月31日
○昼飯:鰊の姿煮(甘露煮)サンドとコーヒー一杯
さかな系サンドを続けたので、予定はしていなかったのだが、序でに鰊の姿煮をサンドして食べてみることを思いついた。今年の大みそかは、年越しそばを喰ってやろうと思い、半身がふたつ入り一パックを購入していた。トーストした6枚切りのパンにカット野菜(ベビーリーフを少量加え)を載せ、その上にレンジで温めた鰊の姿煮を置き、マヨネーズを垂らし、九条ネギを散らした。
これもなかなか旨し。七味唐辛子を少々振りかけたら尚良しだったのだが、生憎なかった。テリヤキバーガーを思えば、パンとの相性も悪くない筈であった。多少の反省点があるとすれば、この姿煮小骨が少々残っていて、油断していると口の中でもごもごとしないといけない。サンドにする際には、きちんと骨はチェックして取り除いておきたい。
実は、この昼飯。職場の諸々の事情で昼食時間が取れず、実際に食したのは午後5時過ぎ。テレビでは、NHKの紅白歌合戦の宣伝番組なんかが流れている。本来であれば、このページに同日夕食としての鰊そばを載せる筈だったのに、作って・食して・それを記す時間がなさそうである。止む終えず、年越しそばは午後11時くらいから始めようかと思う。ただ、先ほどの鰊サンドの腹持ちが良すぎて食べることが出来るかどうか。この年末一番の楽しみにしていたのに、ヤバい展開なってきた。
以上、そんな内なる焦燥を抱きながら大急ぎで書いたメモである。
ああ、あと3時間と余りで今年も終わり。ゆっくりと1年を振り返る暇もなく、やり残したことがあれこれと思い浮かべながら迎えた2019年の大みそかとなった。
どうか皆様お年をお迎えくださいませ。
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