私の2020年は職場で迎えた。大晦日を過ぎて元旦の午前2時頃に入眠したのだが、何故か午前6時50分頃に覚醒。ふと窓外を見ると薄っすらと明るくなってい、ひょっとしたら初日の出を拝むことが出来るかも知れないと思いついた。枕元に置いてあった携帯で当日の初日の出時間を確認すると、午前7時13分頃となっている。これはチャンスと思い慌てて上着を羽織り、戸外へ出てみた。東の方角にある山稜に沿ってオレンジから朱色の赤みを帯びたスカイラインがあったが、日の出までには時間がありそうであり、しばらく戸外で待つことにした。
初日の出を拝むことになったは、どのくらいぶりのことであろうか。例年大晦日は、アルコールをしこたま飲んで、元旦朝は寝坊をする事が恒例になっていた。学生時代に何度か友人と初詣~初日の出というコースをたどり遊んで以来であり、前回初日の出を拝んでから30年以上は経っていることだろう。
久しぶりに初日の出の瞬間を逃すまいと、ずっと目を凝らして東の空を眺めていたのであったが、〝日出ショー“なるものは荘厳なれども前奏時間が間延びしたように長く、今か今かと待てどもなかなか日の出は始まりそうになく暖冬とは言え朝の冷気は身体に堪えた。いよいよ日の出時間は近づいて、そして予定時刻を過ぎれども一向にお天道様は現れず、朱色からオレンジ色から黄色になっていく一点に目を凝らすことさらに20分、午前7時34分頃にゆるりとその姿を下界の者にお示し遊ばれた。一人静かな気持ちになって、柏手を打って、深く頭を垂れてこの1年のお祈りをしたところ、既にお天道様は完全に姿を現して、何事もなかったようにその一日の仕事を始めなさった。
〝初日の出ショー“は、呆気なく終わってしまったのだが、なんだか気持ちは改まったようなちょっと気持ちが引き締まったような気分にはなれた。
2020年はどんな年になるのか?個人的には大きな目標は立てないでおこうと思った。ただ、年々肉体は衰えども、気持ちは軽くおだやかでありたいと願うのだった。
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