2016年4月6日水曜日

もう春か・・・・。

年が明けてから、あっという間に春が来て、私の住まい周辺の桜も満開となった。

 
この1月から3月期は公私ともに色々とあって気分的にも落ち着かず、このブログを書く気にもなれなかったのだが、春が来て新年度にもなったことだし、またボチボチと駄文を綴っていこうかと思っている。

 

 
 
 
 
 
 
3月中旬のある日曜日に、イチロウからの誘いで広島市廿日市界隈を40㎞程度サイクリングする。午前10時に五日市駅に集合し、宮島街道を下り大野浦で早い昼食を摂る。
 
 
イチロウの知り合いの家族が経営するそば屋で、結構な人気店となっている様子。大変美味しい蕎麦だった。少し休憩して、山道を走り、大竹市に下りるルート、そして山間の団地から西広島バイパスを横切りという裏道を辿る。再び廿日市市内に戻ったところで、古い道標を発見しちょっとした感動を覚えた。
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
3月下旬のとある土日を使って、長男の引越しを手伝うために東上する。奴の引越し先は、神奈川県相模原市。仕事の都合で、夕方移動し新横浜駅界隈のホテルにて一泊。翌朝、JR横浜線で相模原市に向かう。車窓から見える左右の景色は、なだらかな丘陵地帯に住宅や低層の集合住宅が立ち並び、西国からやって来た者には物珍しかった。相模~武蔵野という響きには、関東コンプレックスを持っている私には何やらロマンチックに聴こえて(この辺完全におバカなのだが)、意味もなく気分が高まっていた。

 午前9時に相模原市のある駅前に不動産屋の担当者と待ち合わせとなっていた。駅前には、大きな樹木が植えられたロータリーがあり郊外の落ち着いた雰囲気があり、田舎者の青年が独り暮らしを始めるには丁度良さそうなところだと感じた。
 
 

 不動産屋の案内で、この度長男が借りたアパートへ移動。一通りの説明を受けた後、その担当者のサービスで近所のスーパー、大学キャンパスをクルマで案内して貰った。不動産屋が引きあげた後、長男の所望で自転車を買う事になり、国道16号線沿いの自転車まで散歩する。国道に出ると、前方の標識には「川越」「大宮」とある。

 

 


“ここは板東国だ”と独り感激する。“ひょっとしてこの辺りを鎌倉往還が通っていたのかしら”と空想したが、これは後で調べると全くの間違いであることを知る。それでも、この界隈で関東武士共が勃興し、この広い野原を跋扈していたのかと思うと勝手に感動を覚えた。隣の息子は、全くそんなことどうでも良いという顔をしている。安いママチャリを購入し自転車が整備されるまでの間、近くの喫茶店で時間を潰す。この店、上手いパンケーキを出す店で、これから利用するであろう長男が少々羨ましくなる。

午前11時にアパートに戻ってみると、事前に発送した荷物が次々に運び入れられており、長男と机や戸棚などの組み立て作業、衣類など整理などをして、午後4時まで過ごす。妻は片付けの続きを手伝うとの名目でそのアパートに留まることになっていたため、独り帰路に就く。

 

午後10時過ぎに自宅に辿り着く。アルコールを少々呑み寝室に入る前に、脱皮して抜け殻のようになった長男の部屋を覗き、色々と想う事あり。

 


 
 
 
 
 
 
 
 
41日、職場に無理を通させて貰い長男の大学入学式に出席する。

大学の入学式に男親が出るモノではないと思っていたので、その通りにしようとしたが、妻が「どうしても出てくれろ」というものだから根負けするような形で、出席することになった。都内のキャンパスで入学式が執り行われることになっていて、長男と妻は相模原市から当日上京し、私は前日夜遅くホテルに投宿していた。朝9時過ぎに妻とホテルのロビーで待ち合わせ、徒歩でキャンパスに向かう。当日の天気は晴れており、最寄り駅の広場や街路に植えられた桜が満開で大変美しかった。

 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大学のキャンパス内には新入生とその親御さんでごった返していたが、式が終わってキャンパス内を散策すると落ち着いた雰囲気があり、長男には私が経験できなかった“楽しい”キャンパスライフが待っているようだった。普段はこのキャンパスに来ることはないものの、奴なりに「何か研究会に入って、週1くらいで通ってこようかな」と早くも遊ぶ算段を立てているのが可笑しかった。“こやつ、親の目から解き放たれて、大いに遊ぶな”と。


これまで親子間で色々な葛藤があったけれど~長男にしてみれば、これは男親としての私からの一方的な要求だったのかもかしれないが~、これでひとまずはおしまい。後は知らんぞと。

 

長男と午後3時過ぎに最寄り駅で別れて、帰路に就く。妻は数日長男と共に過ごし、どこか割り切ったさばさばとした気持ちになっていたようだった。

 

42日、父親の十三回忌の法事を営む。

時が経つのは早いもので父が亡くなってから12年、果たして自分自身はこの12年間どうだったかと振り返る。十分に頑張れたかどうか。食事会の時に、老いた母をみながら自問自答する。

 


それにしても、この春の桜は例年にも増して美しく見えた。自分の錯覚かもしれないが・・・・。

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