何時の頃からか、イチロウがF.B.上で自転車ツーリングの模様を記事にする際に、私の事を「○○のグライペル氏」との形容するようになっていた。
グライペル(アンドレ)氏とは、1982年生でドイツ出身のロードレーサーである。2015年ツール・ド・フランスの最終ステージに優勝するなど、様々な自転車レースで区間優勝を飾っているスプリントタイプの選手である。筋骨隆々で愛称を「ゴリラ」と呼ばれ、ご本人もその愛称を気に入っているのだとか。
私と云えば、このブログに時折書き綴っていたように、グライペル氏どころか、イチロウと連れ添ってツーリングに出かける際には、ヘタレにヘタレた状態となっていて、そのようにイチロウから形容されることについて何とも気恥ずかし気持ちを抱いている。
他方で、このままヘタレキャラをブログに綴って甘えている訳にもいかないと思われて、そろそろ自転車へのモチベーションを取り戻し、自転車トレーニングを再開して行こうかと強く思うようになった(どこまで続くか分かりませぬがw)。まずは気持ちを切り換えるきっかけとして、ジャージを1枚新調してしまおうと思いつき、通販サイトを物色。Cinelliのロゴ入りのジャージを幸運にも発見、デザインも落ち着き価格も手ごろだったので迷わずポチッた。先週の水曜日に手元に届いたのだが、性根が軽薄なものだから、つい嬉しくなりイチロウに見せた。
イチロウが「おお、良いじゃないないの、着たところを一枚撮らせろ」というものだから、調子に乗ってその場でジャージを羽織り、彼に一枚撮ってもらう。私は、早速F.B上にジャージが届いたこと書いてupしたのだが、しばらくするとイチロウも、私の新ジャージをネタに記事をupしていた。
イチロウのコメントには「○○のグライペル氏が云々、フラットなコースを24inchの自転車で時速50㎞を叩き出した、云々」と記載されている。“グライペル氏との形容はまだしも、時速50㎞は余りにも大げさじゃないか?奴め、オイラのヘタレぶりを間近で散々見ておきながら…..、どういうつもりなのだかw”。
流石に看過出来なくなり、私から彼の記事に訂正するべく「50㎞とは余りにも大げさなw、それにしても誰がゴリラじゃあ?」とコメントを入れた。数回のやり取りを経て、余りにも実態とかけ離れているのでグライペル氏の形容を辞退する旨伝えたところ、彼が応じるに「グライペル氏と形容して、お前を鼓舞しているんじゃないか」と返答を返してきた。もうそう言われてしまえば二の句も告げられずw。
やむなく、次回からはイチロウの事を「山里のフルーム氏」と形容してやろうと密かに決意するw。
※;フルーム(・クリス);1985年ケニア・ナイロビ生まれ。自転車ロードレーサー。2013年、2015年のツール・ド・フランスの覇者。
さてそれから数日経った先週末日曜日、午前中に時間が取れたので、早速おnewのジャージに袖を通すべく、おっといえいえトレーニングするべく、自転車に2時間ほど乗ることにした。コースは自宅から宮島街道沿いを宮島口まで片道16㎞強、ほぼフラットで、自動車交通量は多いものの、道幅が広く路側帯もゆとりを持って設けられている。天候は晴天であり、午前9時過ぎに出る頃には気温18℃、南西からの微風で自転車に乗るには最高のコンディションであった。
なるべく早いピッチを意識しながらペダルを漕ぐ。前日深酒をしてしまったwので、出足は少々重たかったが、体が温まるにつれて両脚も軽くなる。廿日市市街までは信号によるストップ・アンドゴーを繰り返さざるを得なかったのであるが、同市街地を抜けてしばらくすると海岸沿いに出る。やや向かい風を受けることになるが気分的には爽快で、イチロウが何気に盛った話~時速50㎞を出した……。~が脳裏を過った。実際に平坦路においてバイク(しかも素人が)で時速50㎞が出せるものなのだろうか?
ついつい邪な気持ちが頭をもたげて、実際に試してみたくなった。天候も良く、走行距離も短めに設定しているので、チャレンジするには丁度良い機会であった。
ここから先の宮島口手前までは、信号が少なく路面もスムースであり路肩も広いので、3か所くらいをアタックポイントに設定し、往路復路において夫々にアタックをしてみることにした。各アタックについては多分200~300mlのダッシュだったと思う。
スマホアプリ・Runtasticで計測によると、往路での最高速度38㎞/hr。復路での最高速度47㎞/hr (!!)であった。うーむ、惜しいなあ……w、50㎞/hrって鍛えように依っては夢じゃないかも。往路は微風ながらも追い風もあったし、ひょっとしたら多少の下り勾配があったのかもしれない。ただ坂道と呼べるほどの箇所はなかった。
それにしても、数値の上では3km/hr足りなかったけれど、この3㎞というのが実は越えがたい壁なんだろうか?
平坦路で50㎞/hrを出すことがそれなりに挑みがいのある課題になった。コンディション作りに気を配って、今後試してみようかと思う~ああ、時速50㎞/hrの呪縛なりw~。
こうしてイチロウが渾名した「○○のグライペル氏」、何時の間にかその形容に恥じぬ実態づくりをすることがひとつの目標になったのであり、自転車トレーニングを続けていくモチベーションになったのであった。
人呼んで「海岸べりのグライペル氏(・グ氏・愚氏)」という。我ながら御目出度い奴ではあると思うw。
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