よく給食に出て来た。ちょっと硬かったけれど香ばしくて、クラスの間でも結構人気があったような記憶がある。それから個人的には、父が鯨肉が好きだったこともあり、我が家の食卓に鯨肉を生姜醤油漬けにして小麦粉の衣をつけてフライパンで焼いたものが、時々出ていた。私もその鯨肉料理は大好物だった。
①
鯨肉の竜田揚げ、粉吹かない芋w、玉ねぎのスライスとレタス幾片
②
新玉ねぎ、人参、マッシュルームのポタージュ
以下作業工程はあくまでも時系列に沿って
日本酒一カップ、醤油半カップ、みりん半カップ、大き目のニンニク片1個分・同程度生姜の塊を夫々にみじん切りしたもの、砂糖大さじ2杯。それと小さじ一杯程度のごま油を入れて、混ぜた。
2) 鯨肉;ミンククジラ約170g:ミンククジラは実際に見たことないなあ。その形が想像できないくらいの柵ブロック。時間がないこともあり、なるべく短時間でタレを馴染ませて臭みを取りたいこと、挙げた際に肉が硬くなって食べにくくなることがけねんされることから、約5㎜の厚さでスライスすることにした。
3) タレに漬けこむ:実際に肉をスライスしてみると、思いの外肉は柔らかくイメージとしてはマグロの赤身を切っているような感覚だった。全部スライスし終えたところで、その肉片を先ほどのタレの入ったボウルに入れて、冷蔵庫で約2時間ほど漬け込むことにした。
4) 鯨肉を付け込んでいる間に、ポタージュ作りに取り掛かる。本日用意したものは、マッシュルーム4個に、人参1/2個、そして新玉ねぎ1個。その他、ローリエの葉3枚、水200ml、牛乳100ml、バター小さじ2杯程度、コンソメブロック1個。塩・コショウ各すこしずつ。
5) マッシュルームは1/4、新玉ねぎ・人参は適当な大きさに切って、水200ml入れたお鍋の中に投入。その他、ローリエの葉3枚、コンソメのブロック1個が入り、これを15分間煮る。
6) 夫々の野菜に火が通ったところで、ローリエの葉をちゃんと取り出した上で、フードプロセッサーに投入し、これは何と云うのかしら、煮込んだ野菜を粉々にする(これって正しい表現でしょうか?)。
7) ピューレ状になった野菜たちを再び鍋に戻し、牛乳100ml、バター小さじ2杯程度、味を見ながら塩・コショウを入れて味を調える。これでポタージュは出来上がり。
10)
フライパンにサラダ油を多め(肉片が十分に浸るほど)に入れて熱する。中火にして焦げないよう、そして火を通し過ぎない程度に揚げて、出来上がり。
11)
盛り付けたらこんな感じw。
午後6時少し前に出来上がった、鯨肉の竜田揚げと新玉ねぎとマッシュルームのポタージュを仕事の都合で職場に残ってくれているオトコのもとに運ぶ。
さあ、召し上がれ、イチロウ君w。
ほっと胸を撫で下ろす。
「ポタージュはそれなりに旨いけれど、この鯨の竜田揚げ本当に旨いなあ」という。このオトコが幸せそうに物を喰っている様子をこれまでに見たことがない。「俺ねえ、鯨肉大好物だったんだよね。ポール・ワトソン君が何といおうと、日本人は鯨肉を喰うべきでよなw」だと。御代わりいるかと問うと、イチロウ「是非とも」という。結局全体の2/3はこのオトコの胃袋に収まった。作った甲斐大いにあり。よかった。
ふと幼き日におふくろが私を連れて街の魚屋に行き、陳列ケースの右上端に置かれてあった赤黒い肉塊を注文している光景が脳裏に蘇った。
おしまい
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