ミニ合宿2日目/ 26日(日)合宿2日目
朝6時30分頃覚醒。暫くぼんやりして洗面を終え、午前7時15分頃に職場の居室にて集合。缶コーヒー一本とバナナ1本を食べて、身支度を整えた。前日の天気予報では最低気温3℃とのことであったが、天候は薄曇りであり、気温以上に肌寒く感じた。イチロウと共に、午前7時50分頃出発。
走行コースは、ラフなスケッチだけれど、こういうルートを予定した。
体が冷えているせいか、前日の走行による疲労のためか、はたまた前日に摂取したアルコールの影響か、ペダルを漕ぐ両大腿が重い。暫くゆるゆるしたペースで走る。一山坂を越えた旧海軍兵学校付近のコンビニで、飲料水とカロリーメイトを一箱購入し、再び走行を再開。暫くは江田島湾を右手に見ながら県道に沿って南下した。江南地区から右折し江田島湾に沿って時計回りのような感じで北上したのだが、ここからしばらく三高地区まで、北からの冷たく湿った向かい風を感じながら走行することになった。一か所3-4℃の長い勾配があるほかは、まずまず平坦な道が続くのであるが、この湿った冷たい向かい風を受けながらの走行は精神的に身体的にも辛いものがあり、なかなかケイデンスをキープするのが困難となり次第に失速してしまった。イチロウにじわじわと引き離され、“今回もヘタレキャラになってしまうのか……”などと己との葛藤が始まるw
やがて、進む道は江田島湾を出て西に向かってカーブし、右手には広島市街地や宮島が見え始めた。暫く進み8:45頃三高桟橋に到着し小休止を取る。イチロウは、「ちょっとトイレに行ってくるわ」と建物の中に入ったかと思うと、「中暖かいぞ」と言い出て来なくなった。外のベンチで暫く待っていたが、なかなか出て来ないので、建物の中を覗くと、奴め待合の中にある灯油ストーブの前にどっかりと座り、ストーブに片足ずつ代わる代わるに温めているではないか。「いやあ、今日は寒いなあ。足先が霜焼になりそうだ。こりゃあ辛いわ~」などと抜かしている。確かに二人とも油断してシューズカバーを装着してこなかった。確かに己の足先も冷たく辛かった。「今日は気温上がりそうにないなあ。」「鹿島まで行けるかな、これは。まあ、倉橋の食堂「かず」までは行きたいよな~」などともっさりとした調子で早くもモチベーションを下げるようなことを言ってやがる。
“このオトコ、どこまで本気で言ってやがるのか。ヘタレキャラはこちらの専売であって、イチロウからそんなことを言われると、こっちの緊張の糸が切れるではないか!”だからと言って、この寒いコンディションと久しぶりの100㎞走行で体力に自信がない奴(己)が、イチロウを叱咤激励するセリフを吐くことが出来ず、曖昧に“うーん”などと応じてしまった。
それでもしばらくするとイチロウから「温まったから、そろそろ行くべ」と腰を上げ、8:55
頃三高桟橋を出発したのであった。ここからしばらく右手に広島湾・宮島を右手に見ながら、能美島の北部を海岸に沿って西から南に向かって走っていくことになるのだが、能美島の西側はなだらかなアップダウンの勾配が連続していて、今回のコースの最初の難所区間となっていた。
能美島の西側の海岸に差し掛かると、緩やかな勾配が途中下り坂を交えて約5㎞程度続いている。最初の上り坂に差し掛かった時点で、イチロウに声をかけて夫々のペースで上っていくことにした。イチロウは、スルスルとペースを上げてやがて前方に消えていった。私は、インナーにギアを落としてゆるゆると坂道を漕いで行った。所々、海岸沿いの斜面に別荘用に造成されて団地があって、以前はこんなところに別荘を建てたり、実際に移住するヒトがいるのかと不思議に思っていたが、今回走りながら眺めてみると、結構住宅が建てられ、団地がそこそこ埋まっているようであり、驚いた。この界隈は西側に面しているために夕日が綺麗なことで有名らしいのだが、別荘は兎も角、移住するには生活が大変だろうになどと要らぬ心配をしてしまった。
そんな詮もなきことを考えながらゆっくりと登っていたら、その坂道のピークで待ち合わせる約束をしていたイチロウが私の事を心配したらしく、向うから引き返してくれて残りの登り坂を伴走してくれた。
その登り坂のピークを過ぎると、右手に大黒神島(という無人島)を臨む海岸まで一気に下ることになる。右手に視界が開けて誠に気持ちが良い眺めとなる。海岸まで降りてその道をそのまま南に暫く下って行くと畑地区という集落になって、そこに今回予約を取り損ねた「坪希旅館」がある。私は食事に利用したことは何度かあるのだが、「旅館」であることは後に知った。そういえば、イチロウを未だにここに連れてきたことがなかったな。ここで出される料理は、どれも地元の海鮮ものであり新鮮で美味しいと思う。品数も多くボリュームも多いのであるが、最後に出される鯛の炊き込みご飯が絶品で、それまでにも満腹になっているのについ無理してでも食べたくなってしまう美味しさで、毎回とても楽しみにしている。ここの料理を食べさせたら、Gilberto’sのオトコどもを満足するだろうことは間違いなし。腹いっぱい食ってそのまま気ままに横になって寝てしまい、翌日は島伝いに自転車ツーリングをしたら、さぞや楽しい事だろうなw。
旅館の外観を写メして後messengerのグループチャットでジロウとコウスケに知らせることにする。
再び海岸沿いをゆるゆると走り始め、右手に見える大黒神島を眺めながらイチロウと駄弁っていたら、イチロウがとんでもないことを言い始めたのであった。
(つづく)
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