5月24日日曜日、私は何時もの時間帯に起床。
前日までに、イチロウとサイクリングに行くの行かないのと相変わらずの煮え切らない謀議をしていたのだが、天気予報でも「雨が降るの降らないの」と煮え切らぬものだから、結局天気を見て可能であれば少し自転車で走るかという事にしておき、イチロウから「最近のマサキは全くやる気なしだな」と鋭く突っ込まれながらも、その批判を甘受したにはそれなりの訳があったのだった。
そう梅雨入り前に自宅の庭、周囲の雑草を始末しなければならぬという内向きの義務が発生していて、この日に何とか片付けておこうと思ったのであった。
午前7時過ぎから、昨夜の大酒に己を叱りつつ、コーヒーを腹に収め、仕事に取り掛かる。2015年度第1回「草取り隊長ごっこ」の始まりなのだが、~この辺り以前ブログに書いたからもう詳細は述べない。難しいことは考えず、ひたすら目の前の雑草と白兵戦を演じ、面倒くさくなると電動草刈機を駆使し、花壇においては再び白兵戦に突入という行為を繰り返していた。生垣にはその後、除草剤を散布し雑草の便衣兵の跋扈を予防するということまでやってのけた。
気が付いてみると、午前10時近くになっていて、スマホを確認するとと、イチロウよりFBを介して入電有。「この天気で自転車に乗らない手はないだろう?」と、時刻を確認すると午前9時に入電している。「しまった、既にイチロウは業を煮やして、先に出て行ってしまったか?」と慌てて電話を入れると、「まだ出ていないぞ」という。
こちらもあらかた仕事を片付けたので、1時間後にイチロウが私の自宅まで来て、そこから宮島街道をポタリングしようということになった。カミさんにその旨伝えると、「ちょっと待った」コールあり。ブルーベリーの実が膨らみ始めて、野鳥の餌食になりつつあるらしいから、出かける前にネットを張れと言う。しまった、果たしてイチロウがやってくる前に仕上げることが出来るか?と一抹の不安を覚えるが、そうだった、こういう作業もイチロウは得意だったはずと軽くほくそ笑む。
カミさんとネットを出して作業を再開したところで、イチロウが爽やかに登場。写真ではお見せできないの残念なのであるが、誠にクラシカルなサイクルジャージを着こみ、渾身のレストア作品である丸石エンペラーに跨って登場。記念写真を何枚か撮影し、アイスコーヒーを振る舞って一仕事、ネット張りを手伝ってもらう。イチロウ快く引き受けてくれるw。
時刻は午前11時15分頃となっており、二人でゆるゆると出発。宮島街道を大竹市内にあるスポーツサイクルショップ・ウエキを目指して西下することにした。
国道2号線は、昼食時であったこともあり、交通車輛は少ないものの、信号によるストップ・アンド・ゴーを繰り返すことになり、イチロウには少々物足りない様子であったが、二日酔いが抜けつつあった私には丁度よいウォーミングアップであった。
廿日市を抜けて、海沿いになると、冷たい海からの風が強い陽射しを受けて火照りつつあった体を冷やしてくれて誠に心地よかった。イチロウに「この辺りでタイムアタックといこうよ」と告げて、イチロウに先行してもらう。イチロウ嬉しそうにグングンとスピードを上げて私を引き離して行った。
宮島口を過ぎた辺りのコンビニで、早めの休息。朝飯喰わずに出て来たので、早くも空腹状態となっていた。おにぎり一個とカロリーメイトひと箱、スポーツドリンクを購入し、腹に収める。対岸に浮かぶ宮島と強い陽射しを受けて輝く海面が誠に美しい。
再び自転車に乗りスポーツサイクルショップ・ウエキを夫々のペースで目指す。ここからしばらく左手に海と宮島を見ながら走るのだけれど、この日は陽射しが強く夏を思わせる景色であった。自転車を乗るにはこの時期がピークで、梅雨時から盛夏になるとちょっとしんどくなるだろう。「今日出て来れたのは誠にラッキー」と独り想いながら、遥か先を往くイチロウの後ろ姿を追った。
やがて、山陽道大竹インター入り口付近に辿り着き、国道2号線から旧山陽街道に入り目的地である、スポーツサイクルショップ・ウエキに辿り着く。事前にイチロウから「マサキ適当に何か買え」とのお達しあり、それではという事でキーロックチェーンを買うことにして訪問の体裁を整えることとした。
午後1時過ぎに着いたウエキには、ガイジンサンの先客がいて、ロードバイクのギアかブレーキを調整してもらっているようであった。オヤッサンもオニイサンも英語でやり取りしているのには内心驚いた。しばらく英語から離れているので、なにを話しているのか聞き取れないが、聴き耳立てるのも失礼なので、「英語解りません」という態度に徹する。
暫くするとオヤジさんが応対してくれて、イチロウとイタリアのバイク事情話に花を咲かせている。ふたりとも楽しそうなので、私も一応ニコニコとしておくw。私は決して好きモノではないのだけれど、好きモノの会話を聴くのは好きである。イチロウの好きモノエネルギーに長年接して来て、未だに好きモノになってない己を振り返ってみると誠に不思議に思ったりしたのであるが、一方でこやつと付き合うために、ひたすら辛抱と“鈍感力”を養ってきたのではないかしらと思いいたると、とても可笑しく感じられて笑いをこらえられなくなり、その場を離れて店を出て一枚写真を撮って、イチロウに気が付かれないようにしたw。
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